妊活と鉄不足 〜 なんとなく不調‥‥は、隠れ貧血だった!? 〜

2026-05-30

妊活・妊娠準備をととのえる


妊活を始めると、

  • 葉酸
  • たんぱく質
  • 温活
  • 腸活

など、さまざまな情報を目にするようになります。


その中でも、実はとても大切なのに、見落とされやすいのがです。



鉄というと、


「貧血の人が必要なもの」


というイメージが強いかもしれません。


けれど、鉄は女性の身体の土台ともいえるほど重要な栄養素



特に妊活中の女性は、とっても鉄が大切になります。

今回は、助産師の視点から、

妊活と鉄不足の関係お話ししたいと思います。


女性は“潜在的に鉄不足”になりやすい


女性のからだは、毎月の月経によって血液を失っています。


さらに現代女性は、

  • ダイエット
  • 食事量不足
  • ストレス
  • 胃腸機能低下
  • 睡眠不足


などによって、

鉄不足になりやすい環境にあります。


特に妊活中は、身体にいいものを食べなきゃと意識する一方で、

  • サラダ中心
  • 低カロリー
  • 糖質制限


になってしまう方も少なくありません。


けれど、からだは材料がなければ働くことができないのです。





鉄は“血”をつくるだけではない


鉄には、酸素を運ぶ役割があります。

つまり、全身の細胞へ、酸素とエネルギーを届けるために必要な栄養素になるわけです。


鉄が不足すると、

  • 疲れやすい
  • 冷えやすい
  • 集中力低下
  • イライラ
  • めまい
  • PMS

などの不調につながることもあります。



また、妊活中では、

  • 子宮
  • 卵巣
  • ホルモン分泌
  • 子宮内膜

にも深く関わっています。



「なんとなくいつも疲れている」


そんな背景に、鉄不足が隠れていることも少なくありません。




鉄と“着床”の関係


妊娠は、受精しただけでは成立しません。

受精卵が、子宮内膜にしっかり根を下ろしてはじめて、妊娠が成立します。


そのためには、

  • 子宮内膜の状態
  • 血流
  • 酸素供給

がとても大切。


鉄は、血液を通して酸素を運ぶ役割を持っているため、子宮内膜の環境づくりにも関わっているのです。


また妊娠初期には、胎盤形成も急速に進んでいきます。


つまり鉄は着床して終わりではなく、
その後の妊娠継続や、赤ちゃんを育てる環境づくりにも必要になります。





妊娠すると、さらに鉄が必要になる


妊娠すると、お母さんのからだは大きく変化します。


特に増えるのが血液量
赤ちゃんへ酸素や栄養を届けるために、妊娠中はたくさんの血液が必要になります。


さらに、

  • 胎盤形成
  • 赤ちゃんの成長
  • 出産時の出血


にも鉄は使われます。



つまり妊娠前から、鉄の貯金をしておくことが大切なのです。





産後の女性にとっても鉄は大切


鉄不足は、妊活中や妊娠中だけの問題ではありません。


出産では、多くの女性が出血を経験します。


さらに産後は、

  • 授乳
  • 睡眠不足
  • 慣れない育児
  • ホルモン変化

によって、心もからだも大きく消耗する時期です。


そして母乳は、お母さんの血液から作られています


妊娠・出産でたくさんの血液を使ったからだは、

産後もさらに、赤ちゃんを育てるために血液を必要としています。


その中で鉄不足が続くと、

  • 強い疲労感
  • 気力低下
  • めまい
  • 不安感
  • 涙もろさ
  • 抑うつ状態

につながることもあります。


産後うつの背景に、栄養不足や鉄不足が関係しているケースがあることもわかっています。


もちろん、産後うつは単純に栄養だけで説明できるものではありません。

けれど、身体の土台を整えることは、お母さん自身を守ることにもつながります。


赤ちゃんを育てるためにも、まずはお母さんのからだが満たされていること。


それも、大切な産後ケアなのだと私は助産師の経験から実感しています。




隠れ貧血に気づいていない女性も多い


健康診断で、「ヘモグロビンは正常です」

と言われていても、実は鉄不足が進んでいることがあります。


そのときに参考になるのが、フェリチンという指標。


フェリチンは、

からだにどれくらい鉄を蓄えているかを見るものです。


まだ貧血になっていなくても、

  • 朝起きられない
  • 氷を食べたくなる
  • 抜け毛が増えた
  • メンタルが不安定
  • 甘いものがやめられない


などの症状がある場合、鉄不足が関係していることもあります。


気になる場合は、

医療機関で相談してみるのもよいでしょう。
※フェリチンは、一般採血項目ではありません




鉄だけ摂ればいいわけではない

ここで大切なのは、

「鉄剤や鉄サプリだけ飲めば安心」


ではない、ということです。


鉄は、

  • たんぱく質
  • ビタミンC
  • ビタミンB群

などと一緒に働いています。


また胃腸が弱っていると、

うまく吸収できないこともあります。



妊活では、ひとつの栄養素ではなく、からだ全体のバランスを整えていくことが大切なのです。





鉄を多く含む食材


では実際に、どんな食品を摂ったらいいのでしょう?


鉄には、

  • ヘム鉄
  • 非ヘム鉄

があります。


吸収率が高いのは、動物性食品に含まれるヘム鉄


例えば、

  • レバー
  • 赤身肉
  • かつお
  • まぐろ
  • あさり

などです。


また、

  • 小松菜
  • ほうれん草
  • 納豆


などにも鉄は含まれています。


ビタミンCと一緒に摂ることで、吸収率アップにもつながります。





妊活は、命を育てる準備


妊活というと、どうしても「妊娠すること」がゴールになりがちです。


けれど本当は、その前に大切なことがあります。


それは

命を育てられるからだをととのえること


血液をつくり、

酸素を運び、

子宮を温め、

ホルモンを働かせる。


女性のからだは、静かに、毎日、その準備をしています。


だからこそ

からだに必要なものを届けてあげる


そんな視点をもって、この記事をきっかけに、今日から妊活していただけたらうれしく思います。



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Blissful Life|女性の一生をととのえる 月小屋 -TSUKIKOYA- は、女性が自分の心と身体をやさしく整え、本来のリズムを取り戻すための“オトナ女子の保健室”。 助産師としての経験をもとに、 妊活・妊娠・出産・産後・更年期まで、 女性の一生に寄り添う“ととのえる暮らし”を発信しています。 フェムケア、女性ホルモン、栄養、腸活、温活、アーユルヴェーダ、薬膳などを通して、 心と身体をやさしく整えるヒントをお届けします。

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