はじめに
妊活をはじめると、葉酸を摂りましょうという言葉をよく見聞きするようになります。
もちろん葉酸は大切な栄養素です。
けれど、妊娠しやすいからだづくりは、
葉酸だけで成り立っているわけではありません。
女性のからだは、毎日の食事からつくられています。
卵子も、子宮内膜も、ホルモンも、血液も。
そして、赤ちゃんを育てる“胎盤”も。
妊活とは、単に妊娠を目指すことではなく、
赤ちゃんを迎えるための土台を整えることだと助産師経験から実感しています。
今回は、助産師として多くの女性と関わる中で感じてきた、
妊活で最初に整えたい栄養素についてお伝えします。
妊活で最初に整えたい栄養素
たんぱく質
〜女性ホルモンも、卵子も、からだの材料になる〜
まず最初に大切なのが、たんぱく質です。
実は、からだはたんぱく質からできています。
- 筋肉
- 血液
- ホルモン
- 酵素
- 皮膚
- 子宮内膜
これらすべてに、たんぱく質が必要です。
もちろん、妊娠に関わる女性ホルモンのはたらきにも深く関係しています。
特に妊活中の女性は、
- 朝はパンとコーヒーだけ
- ダイエットで食事量が少ない
- 甘いものでエネルギー補給している
という方も少なくありません。
するとからだは、
命を育てる余裕よりも、生きることを優先します。
まずは、
- 卵
- 魚
- 肉
- 大豆製品
- 発酵食品
などから、毎日しっかりたんぱく質を摂ることが大切です。
鉄
〜女性は血を失いやすい〜
妊活女性にとても多いのが、隠れ貧血(鉄欠乏)です。
鉄というと、貧血の人が摂るものと思われがちですが、
実際には、
- 子宮内膜
- 卵巣機能
- エネルギー産生
- 酸素運搬
にも深く関わっています。
特に女性は、
- 月経
- ダイエット
- ストレス
- 胃腸機能低下
によって鉄不足になりやすいので女性全員に必要なであることは予想できますよね?
鉄が不足すると、
- 疲れやすい
- 冷えやすい
- イライラ
- めまい
- PMS
などにもつながります。
なんとなく不調が続く場合、
鉄不足が隠れていることも少なくありません。
亜鉛
〜命の材料ともいわれるミネラル〜
亜鉛は、細胞分裂に欠かせない栄養素です。
つまり、新しい命が育つ過程にも必要不可欠!
- 卵子
- 精子
- ホルモン
- 味覚
- 免疫
など、幅広く関わっています。
現代女性は、
- 加工食品
- ストレス
- 偏食
によって、亜鉛不足になりやすいとも言われています。
また、男性側の妊活にも重要な栄養素です。
パートナーと一緒に整えていきたい栄養素のひとつですね。
葉酸
〜赤ちゃんだけでなく、胎盤にも大切な栄養素〜
葉酸は、二分脊椎予防として知られることが多い栄養素です。
けれど実際には、それだけではありません。
葉酸は細胞分裂に関わるため、
- 胎盤形成
- 血液づくり
- 子宮環境
にも大切な役割を持っています。
妊娠は、赤ちゃんだけが育つのではなく、胎盤という命を支える臓器を育てることでもあります。
だからこそ葉酸は、妊娠してからではなく、
妊娠前から整えておきたい栄養素なのです。
ビタミンD
〜実は妊活ビタミンとも呼ばれる〜
最近、妊活分野でも注目されているのがビタミンDです。
ビタミンDは、
- 免疫
- 炎症
- ホルモンバランス
などに関わっています。
近年では、
- 妊娠率
- 着床
- 子宮環境
との関係も研究されています。
しかし現代人は、
- 紫外線対策
- 室内生活
によって不足しやすいとも言われ、特に日本人の98パーセントが足りない現状があります。
魚や、きのこ類に加え、適度に日光を浴びることが大切です。
DHA
〜赤ちゃんの脳の材料になる脂質〜
DHAは、青魚に多く含まれる脂質です。
特に、
- 脳
- 神経
- 目
の発達に関わることで知られています。
妊娠中だけでなく、妊娠前からからだに良質な脂を取り入れることは大切です。
現代の食生活では、脂質の質が乱れやすく、
- 加工食品
- トランス脂肪酸
- 揚げ物中心
によって炎症体質になることもあります。
妊活では、
何を避けるかだけでなく、
何を取り入れるかも大切ですね。
番外編|血糖値を整える
血糖値は栄養素ではありません。
けれど妊活では、とても重要なテーマです。
血糖値が乱高下すると、
- ホルモンバランス
- 自律神経
- 炎症
- 食欲
にも影響します。
特に、
- 甘いものがやめられない
- 食後眠くなる
- イライラしやすい
という方は、血糖値の乱れが関係していることもあります。
からだは、安心できる状態でこそ、命を育てるモードに入りやすくなります。
だからこそ、極端な食事制限ではなく、
- しっかり食べる
- 血糖値を安定させる
- 栄養を満たす
ことが大切なのです。
まとめ
妊活は、子宮だけを整えるものではありません。
- 血液
- 栄養
- 腸
- ホルモン
- 自律神経
- 心
からだ全体の土台を整えていくこと。
女性のからだは、とても繊細で、そして神秘的です。
だからこそ、足りないものを補うだけではなく、
“からだを大切に愛でること”
その視点を忘れないことが、授かる近道です。

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